従来の航空会社(FSC)とLCCどちらを利用するか
サービスが充実しているけど航空券が高い従来の航空会社(FSC)と、航空券は安いけどサービスが別料金になるLCC。
飛行機を利用するとき、どちらを選べばいいのか、それぞれの違いから考えてみました。
LCC(ローコストキャリア)とは
LCC(ローコストキャリア)とは、機内食などの無料サービスの廃止あるいは有料化、契約社員の活用、機内設備の簡素化などを行い、効率の良い経営によって正規運賃を低価格にした格安航空会社のことです。
国内線を運航している会社は次の4社になります。
- ジェットスター
- ピーチ・アビエーション
- バニラエア
- 春秋航空日本(スプリングジャパン)
LCCでは、預け荷物は重量に関係なく有料、座席指定は指定席に関わらず有料、機内での飲み物や食事メニューは全て有料、機内エンターテインメントは無いに等しい、予約が変更不可、払い戻し手数料が高いなどの制約は多いですが、その分格安で航空券を予約することができます。
FSC(フルサービスキャリア)とは
LCCを聞いたことのある方は多いと思いますが、FSCはあまり聞いたことがありません。
FSCとは「Full Service Carrier(フルサービスキャリア)」の略です。日本ではJAL(日本航空)やANA(全日本空輸)のことを指します。
フルサービスキャリアと言うだけあって、サービスがかなり充実しているのが特徴。
例えば、預けに持つや座席指定は基本無料(一部有料もある)
機内サービスでもソフトドリンクが無料で提供され、音楽や映画、漫画やゲームと言ったものも豊富です。
当然ですが、サービスが豊富な分航空券も高くなっています。
LCCは安全じゃない?
LCCは航空券の価格が安いため、パイロットの技術が低い、安全面に不安があると言う話も出てきます。
安全面で考えた場合、FSCと比べてLCCは航空券が安い分事故率が高い、パイロットの技術が低いと言ったことはありません。
どの航空会社のパイロットも国家資格を保有していますし、訓練もきちんと受けています。格安でも高額でもパイロットの技術は同じなので、心配する必要はないと言えるでしょう。
FSCかLCCか
JALやANAといったFSCでは、航空券は高いですが、座席指定や預け荷物が無料、機内のソフトドリンクもサービス、映画や音楽と言ったエンターテインメントも豊富と、充実したサービスを受けることが出来ます。
一方LCCは航空券が安いこともあって、FSCで受けられるサービスが有料、機内でのエンターテイメントはありません。
これは、どちらが良くてどちらが悪いということではなく、利用する方の目的に応じて選ぶことが出来るということです。
例えば、旅行先に行って思いっきり楽しみたいと言う方は、LCCを利用して航空券代を抑えることも出来ます。いや、移動時間も楽しみたいんだ、と言う方ならFSCが良いでしょう。
また、国内旅行で数時間しか飛行機に乗らないのであればFCCでも十分です。2、3時間の移動であれば、新幹線だってソフトドリンクやエンターテイメントのサービスはありませんよね。
また、FCCの機内サービスがとんでもなく高いわけではありませんから、予算に応じて楽しむことも出来ます。
行き先までの移動時間を考えた上で、どちらのサービスが良いのか比較してみるのが一番かもしれません。