飛行機と新幹線どちらが早くて安いのか
国内を移動する場合、飛行機のライバルは新幹線だと言われています。では、実際に飛行機と新幹線どちらが早くて、安いのでしょうか。
飛行機は乗り降りに時間がかかる
普通に考えると、空を飛んだ方が早いですよね。空には渋滞がありませんし、信号機もありません。もちろん交差点も。
ですが、飛行機には搭乗時間という厄介なものがあります。
つまり、航空会社カウンターへ向かい、搭乗手続きをおこない、荷物を預け、手荷物の検査を受け、搭乗口に移動する時間が必要なのです。
この時間がおおよそ40分から60分かかると言われています。
さらに、飛行機を降りるのにも時間がかかり、この時間は30分程度だと言われています。
飛行機は乗って降りるだけで1時間30分もかかるんですよね。
新幹線の乗り降りにかかる時間
新幹線の場合は乗り降りに1時間もかかりません。切符も券売機で買えますし、自動改札があるのでホームに入るときもスムーズです。
ちょっと長めに見ても乗り降りで30分あれば余裕のはず。
この時点で飛行機は新幹線よりも1時間遅いことになります。
東京⇒大阪間の比較
「空旅.com」のサイトで東京駅から梅田駅までの移動時間を比較していました。
それによると、東京駅⇒梅田駅までの移動時間は…
- 飛行機:3時間20分
- 新幹線:3時間
ということで新幹線の方が20分も早く着きます。しかも、東京⇒大阪間の新幹線は1時間に10本もあるのに対し、飛行機はANAとJALで1日30本しかありません。
価格については、飛行機の早期購入割引(28日以上前)を利用すれば飛行機の方が安くなります。
ちなみに、新幹線は時間帯によって東京駅⇒梅田駅を2時間44分で行くこともできます。時間だけ見ると飛行機より全然早いのです。
東京⇒札幌の比較
「空旅.com」で東京駅から函館駅までの時間も比較していました。
「飛行機VS新幹線!時間と料金で徹底比較【東京(羽田)~北海道(函館・札幌)編】」
それによると、東京駅⇒函館駅までの移動時間は…
- 飛行機:3時間45分
- 新幹線:4時間30分
ということで、飛行機の方が1時間近く早く着きます。しかも!新幹線の4時間30分はかなり早いほうで、5時間近くかかるのが普通のようです。
本数は新幹線の方が多いですが、時間では飛行機に全くかないません。
価格は、早期購入割引(45日以上前)を利用すれば飛行機の方が安くなります。
飛行機は「欠航」や「運休」が多い?
飛行機でもう一つ気になるのが「欠航」や「運休」です。
新幹線はよほどのことが無い限り止ることはありませんが、飛行機は悪天候などでよく「欠航」になるイメージがあります。
ということで調べてみましたが、欠航率は1%前後と想像以上に低いものでした。
「欠航」や「運休」が多く感じるのは、ニュースになることが多いからかもしれませんね。
飛行機の遅延について
あと気になるのは飛行機の遅延です。
新幹線は、ほぼ予定時刻通りに駅に到着します。しかも、3分ほどの遅れを「申し訳ございません」と車内放送で連絡するほどの徹底ぶりです。
時間に正確だから安心して利用できるというのもありますよね。
では、飛行機はどうなのかと言うと。なんと、出発・到着時刻は「目安」程度で15分以内の遅延は「定時」の範囲にあるとされ遅延にはならないそうです。
つまり、普通に15分程度は遅れるってことですね。
結局飛行機と新幹線どちらが良いのか
目的次第だと言ってしまえばそれまでですが…。
飛行機は…
- 遠方に行くとき
- 約束が到着日の翌日
- 旅行
- 出発日まで日にちがある
と言ったケースで利用するのが良いかなと。特にサラリーマンが利用するなら、到着日に約束があるのならなるべく余裕を見て利用するか、別の交通手段を利用したほうが良いかもしれません。
逆に出発日までまだ日にちがある旅行では、飛行機は便利な乗り物でしょうね。
新幹線は…
- 比較的近場への移動
- 約束の時間が近い
東京⇒大阪や比較的近場で移動時間が短い場合は新幹線が便利ですね。到着時間も予測しやすいので、約束の時間まで余裕がなくても利用しやすいと言えます。
ということで、目的に応じて使い分けるのがよさそうです。